
| 指 導 方 針 の 4 つ の 柱 |
| 1 サッカーを通じスポーツの楽しさを学ぶ。 |
| 2 健全な心と体作りをめざす。 |
| 3 フェアプレーの精神を尊重し、規律と協調性を身につける。 |
| 4 サッカー技術を向上させ、将来性豊かな選手の育成に努める。 |
| 5 おわりに |
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| ■スポーツとは スポーツとは、人々が「きびしく過酷な仕事から気分転換する」ために、自分の意志で体を動かした事が始まりで、その語源は、ディス ポルテ(dis port)フランス語で、「港を出て航海に旅立つ事を意味する。」と言われています。従って、スポーツとは、強制されるのではなく、自分達の意志で自由に体を動かし楽しむ事が基本です。 ■スポーツの指導はすべてサイエンスに基づいて スポーツは、体を使い行う行為ですから、体の事を良く理解して指導する事が大切です。昭和の時代、テレビに映し出されるアメリカンフットボールの試合で、ベンチに引き上げた選手達が、スポーツドリンクを飲み、水を筋肉にかけ体温を下げている光景を目にした日本のスポーツ指導者達は、口々にアメリカのスポーツ選手は、根性が無い。我慢を知らない。などと言っていた。 しかし、現在「練習中に水を飲むな!」「根性で死ぬまで走れ!」なんて指導をしているスポーツクラブに、子供を預ける人はいないだろう。 スポーツは、すべてサイエンス(科学)の上に成り立っています。ジュニアのサッカー指導においても、スキルトレーニング(技術の習得)は、心拍数がどの範囲で行えば効果的か。持久力を高めるためのアジリティートレーニングを楽しく行うには、そして心拍数を何処まで上げれば効果的か。試合前にモチベーションを高めるために、メンタルトレーニングのサイキングアップ法を導入しよう。「根性を出せ!」根性って何だろう?根性を科学してみれば? そう、スポーツは、肉体が行う以上すべてサイエンスです。そして、スポーツ指導は、サイエンス(科学的知識)に裏付けられたものでなければなりません。 ■サッカーの楽しさ 1)体を動かす楽しさ。 2)新しい事に挑戦する楽しさ。 3)技術を習得する楽しさ。 4)目標を達成する楽しさ。 5)誉められる楽しさ。 6)試合に参加できる楽しさ。 7)ゲームをする楽しさ。 8)勝利する楽しさ。 9)観る楽しさ。 10)フィールドを離れた後の楽しさ。 ■レクリェーションスポーツとチャンピオンシップスポーツ スポーツには、レクリェーションスポーツとチャンピオンシップスポーツがあります。レクリェーションスポーツであっても、勝敗を競い合う試合を行います。では、その違いは、何処にあるのでしょうか。 レクリェーションタイプの場合は、技術の習得や体の鍛練におもむきをおかず、水平思考で競技を行います。反対にチャンピオンシップタイプは、競技力向上を目指し、技術の習得や体と心の鍛練を行い、タイトルを競い試合に挑戦します。 成長過程にあるジュニア選手の指導の場合は、水平思考よりも向上意欲をもってトレーニングを行う事が魅力的です。 日々のトレーニングも強制されるものではなく、適度な目標を設定し、なぜこのトレーニングが必要なのか理解しながら、楽しく行えるプログラムの提供を目指します。 しかし、楽しくトレーニングする事と、ふざけながらだらだらと行う事とは違います。時間を有効に使い、目標に向かいきびきび楽しくトレーニングすれば、成果の違いは歴然です。 ■目標を達成する楽しさ 子供達は、個々独自のパーソナリティ(個性)を持っています。身体面では、足が速く俊敏な選手、筋力が強くねばり強い選手、体が柔らかく柔軟性に優れた選手。精神的には、いつも一番でいたい選手、目立つ事が嫌いでこつこつマイペースな選手、また、小学校低学年までは、同学年であっても生まれ月によって、成長に差が出てきます。 従って、トレーニングの目標を設定する場合も、全員一律ではなく個々のパーソナリティに合わせた適度な強度設定が重要です。 ■誉められる楽しさ 目的が達成できたとき、勇気あるプレーをしたとき、がんばったとき、それまで出来なかったことが出来たとき、積極的に誉めてあげよう。 スポーツの指導と言うと、「なにやってんだ!バカヤロー」時代が長く続いてきました。うまく出来てあたりまえ、出来ない選手は駄目なやつ。これでは、技術の習得はおろか、目標を達成する事など出来るはずがありません。 技術面では、うまく出来る選手達は、皆同じように出来ています。出来ない選手達は、それぞれ何らかの課題を抱えています。その課題を一つひとつ取り除く手助けをする事が、技術指導の基本です。そして、その課題が克服されて目標が達成されたときには、積極的に誉めてあげましょう。 これまで、日本人は人のやる事にけちを付けるのはうまいが、誉める事を知らない。といわれてきました。スポーツを通じ、誉め上手な日本人になり、そして、選手達を誉めてほめて、持っている能力以上のものを引き出してあげましょう。 ■全員の力で勝利を手にしよう サッカー競技会は、一部の教育リーグ戦を除き、全ての競技会において、タイトルを競い合います。従って、チャンピオンシップスポーツの色合いが強く現れてきます。現在、静岡市サッカー協会少年委員会が企画運営する競技会は、前期リーグ、後期リーグの参加チームを競技力に応じたカテゴリーに分けたリーグ戦と、県大会の出場権がかかった競技会の大半はトーナメント戦形式にて行われています。また、静岡県サッカー協会少年委員会の企画運営する県大会は、会場確保、日程の都合上、殆どがトーナメント戦形式にて行われています。従って、トーナメント戦で行われる競技会は出場チームの半数が、1度も勝利する楽しさを味わう事なく、試合会場を去っていきます。 サッカーは、古くから11人で戦う戦術がとられてきました。しかし、近年競技規則の改定で選手交替の枠が拡大され、選手交替が戦術的に使われるようになり、選手層の厚さが試合結果を左右するようになりました。また、16歳以下のカテゴリーの競技会においては、全ての選手が試合に参加する楽しみを味わうために、自由な交替が推奨されています。 しかし、競技会がトーナメント戦で行われる場合、1試合でも多くプレーするためには、勝利が要求されます。かといって、いつも決まった11人しか、試合に出場できないのでは、ベンチに控えている選手の試合に参加出来る楽しみは、消えてしまいます。 選手全員が、試合に出場して楽しみを味わう権利を持っています。しかし、試合に出てチームに貢献し、勝利する楽しみを味わえるように、努力しなければならない義務も負っています。その権利と義務が、うまく機能する事が重要です。 ■勝利する楽しみのために 全員が試合に出るために負けてしまうのでは、何もなりません。勝って学ぶ事もたくさんあります。みんな、勝利を望んでいます。そして、緊張感あふれる公式戦を数多く戦う事は、どんなに素晴らしいトレーニングを繰り返すよりも、選手達の心と体を成長させます。このことは、ヨーロッパで「ゲームは、最高のトレーニングである。」と言われるゆえんです。 従って、全選手が個人技術を高め、チーム戦術を理解しレベルアップする必要があります。そのために、トレーニングにおいては、厳しさも必要となってきます。日々の努力を積み重ね、競技会で楽しさを味わえるように技術・戦術の指導も行います。 ■観る楽しみ スポーツの楽しみの一つに観る楽しみがあります。自分の応援しているチームの勝利をみんな望んでいます。 指導者も父兄も、クラブのサポーターになりましょう。そして、「これが我々のクラブだ」と、胸を張って言えるように。そのためにも、勝利は必要不可欠です。 ■フィールドを離れた後の楽しさ 学校のマラソン大会で、優勝する事は素晴らしい事です。走っているときは、息が苦しく足も疲れ、ここで立ち止まればこの苦しさから開放される。スピードを緩めれば、きっと楽になる。でも、自分からの誘惑に負けずに、自分一人で走りぬいて勝ちとった栄冠。 サッカーには、個人競技には無い仲間と喜びを共有する事が出来ます。後3分守りきれば、勝利の笛を聞く事が出来る。仲間と抱き合って喜びを分かち合える。明日の朝、学校でチームメイトと一緒にみんなに話をしよう。先生にも聞いてもらおう。おじいちゃんおばちゃんに電話しよう。チームメイト全員で勝ちとった勝利の喜びは、フィールドを離れ大人になっても、きっと心の何処かで光り輝いているだろう。 スポーツを、サッカーをやっていよかった。指導を受ける選手も指導する方も、そんな心地よい指導を目指します。 ↑ページトップに戻る↑ |
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| スポーツの世界で、頂点を目指すトップアスリート達は、コンディショニングのために、トレーニング・休養(睡眠)・栄養の3つを、いかにバランス良く行うかに全神経を費やしていると言ってもいいでしょう。
では、ジュニア選手の場合はどうでしょうか。まず、ジュニア選手は、スポーツ選手である前に、成長過程にある子供であることを念頭に置かなければなりません。 ■健康第一 勉強をしよう、スポーツをしよう、友達と遊びに行こう。と思っても、体が健康でなけば何も出来ません。虫歯が痛んで仕事に集中できない。せっかくの休日なのに、何もする気がしない。たった1本の虫歯のために。虫歯に違わず、こんな経験は誰もがあると思います。 「健全な心は、健全な肉体に宿る」と言う言葉があります。何事をするためにも健全な肉体。すなわち、健康が第一です。 ■学業を優先に 将来、スポーツで生計を立てたい。プロスポーツ選手に成りたい。プロサッカー選手になって、ワールドCUPに出場したい。大きな夢を抱き目標を立て、一歩いっぽ夢に近づいていく事は、素晴らしい事です。しかし、現実にも目を向けなければなりません。 例えば、高校生になりサッカーで国体少年の部に選出されたとしましょう。大学進学は、サッカーの推薦で順調に進むものと誰もが考えますが、実際には、サッカーの国体選手は、48都道府県に各20名近くいるわけですから、全国で半数のサッカー国体選手が大学の推薦入学を希望した場合は、500人近くの数になります。日本の何処に、500名のサッカー選手を受け入れられるキャパシティーを持った大学リーグが存在するでしょうか。答えは、NOです 日本では、まだまだスポーツは遊びの領域に止まっています。スポーツが文化として認知されるまで、少なからず時間が必要です。サッカーの世界も「Jリーグ100年構想」として、100年をかけてヨーロッパ諸国のスポーツ文化に追いつこうと事業を展開しています。 ですから、スポーツ、サッカーは大好き。でも、スポーツ活動で生計を立てられるようになる可能性は、非常に小さな確率です。将来、生活の糧を得るために職業に就かなければなりません。その時のためにも「学業優先」で。 ■トレーニング サッカーのトレーニングは、ピアノの個人レッスンやテニスの専属コーチ指導のように、マンツーマンスタイル(師弟型指導法)とは異なり、小数の指導者が多くの選手を一度に指導するグループスタイル(鵜匠型指導法)で行います グループスタイル指導は、1個人よりもグループ全体が優先される特長があります。実際の指導の現場では、グループ全体でひとつのテーマを決めて、全員が同じ内容のトレーニングを行います。 最近の小学生は、学習塾、そろばん塾、音楽教室、スイミングスクール、他のスポーツクラブ等々たくさんの習い事を掛け持ちしているケースが多く、サッカーのトレーニング全てに参加できない子供が増えています。従って、個人こじんがトレーニングに参加する回数や頻度もバラツキが出ます。しかし、時々しか参加しない選手に会わせ、トレーニングプログラムを組み立てる事は、グループ全体の成長の妨げになりますので出来ません。 また、選手一人ひとり目標としている事が違いますし、疲労の回復においても個人差はあります。ジュニア選手の指導の留意事項として、オーバーユース(特定の一部分だけを酷使してトレーニングし故障を起こす症状)がありますが、同じプログラムのトレーニングを行っても発生状況は個々異なります。 トレーニングに参加する頻度は、目的・体力に応じて各自でコントロールして下さい。トップ選手を目指す選手、健康のためにサッカーをする選手、スポーツ好きの仲間と過ごす時間がほしい選手。前段でお話した、「権利と義務」の許す範囲内で選択して下さい。 ■休養 どんなに良いトレーニングをしても休養が疎かでは、疲労が蓄積されるばかりで、好成績を納めるどころか、けがや病気の原因にもなります。過去に、将来有望とされたスポーツ選手達がけがによる故障が原因で大勢消えていきました。強制されるハードトレーニング、休む事は許されない根性論、これではどんなに良い素材でも壊れてしまいます。日本のチャンピオンシップスポーツが世界から立ち後れた事は、こんな指導方法にも起因していたのではないでしょうか。 現在、ピュアスポーツクラブでは、公式戦・練習試合を含めて、週3〜4回のプログラムを提供しております。これは、前項でお話したとおり、掛け持ち選手のために最大限のサービスを提供している事に過ぎず、プログラムへの参加は強制されるものではありません。 従って、ピュアスポーツクラブはトレーニングの際、出席簿は用意してありません。 疲れているな。体調が悪く気が進まないな。けがをして完治していない。こんな時は、トレーニングに参加せず、積極的に休養をとって下さい。 ■睡眠 休養をとる事の一部に睡眠があります。スポーツの世界では、「トップアスリートになりたければ、午後10時には床に着け。」と言われています。 これは、体作りや疲労回復に必要な成長ホルモンの分泌は、睡眠中の午後10時から12時の間が、最も盛んとなるからです。その時間帯に夜更かしをしてしまうと、せっかくのトレーニングが無駄になるからです。 ジュニア選手の場合、日々成長を続けているわけですから、睡眠はもっとも大切な事です。睡眠の管理は、フィールドでは指導できませんので、家庭での指導が重要です。スポーツ選手である前に、成長期にある子供ですから、睡眠の管理を良い習慣として身につけさせて下さい。「寝る子は、育つ」は、科学的にも立証されています。 ■栄養 栄養管理は、話すまでもありません。成長期にある子供達にバランス良い食事を与えて下さい。 スポーツ選手のしてはいけない「4S」と言うものがあります。スモーキング、スリープレス、ストレス、スナック菓子。子供でもあまりスナック菓子は、おすすめ出来ないようです。 夕方のトレーニング終了後、アイスクリームやジュースを買っている姿を、時々見かけますが、糖分の高い食品を摂取すると、大切な食事が疎かになる事があります。なるたけ早く帰宅し、栄養価の高い温かい食事をとるように、ご協力お願いします。 ↑ページトップに戻る↑ |
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サッカーは、世界中の180の国と地域でプレーされていると言われています。 |
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| ジュニアスポーツ選手を育成する際に最も重要なポイントは、全ての子供達は、限りない可能性を持っている事を認識し指導にあたる事です。この選手は、教えても出来るはずが無いと決め付けては行けません。
ヨーロッパでは、ジュニア選手はその国のサッカーの宝だ。代表チームを強化するためには、まずジュニアのサッカー人口を増やす事。そして、その宝の山の中から光り輝く原石を探し、手塩にかけて育てるのです。 ですから、ジュニア選手一人ひとりは、チームにとっての財産です。全員が、将来性豊かな選手となれるよう務める必要があります。 ■将来性豊かな選手とは 将来性豊かな選手とは、プロスポーツ選手を目指しているジュニア選手の事だけではありません。選手は、一人ひとりパーソナリティを持っていますので、目標もそれぞれです。 将来性豊かな選手とは、自分自身に可能性を感じているかどうかに関わっています。試合の時「僕もベンチ。私もベンチ。」では、自分自身に可能性を感じる事は出来ません。「僕も出来る。私も出来る。」これこそが、将来性豊かな選手の集団です。 ■長期的視野に立ち指導を スポーツ指導のプログラムを作成する時に必要な事は、選手達の今おかれている状況をよく理解する事が重要です。具体的には、いつ、何を、どうやって指導するかと言う事です。 ジュニアサッカー選手と一言で言っても、小学校一年生から六年生までの年齢差があります。この時期は、心身ともに最も成長する時期ですから、20歳の選手と26歳の選手との6歳の年齢差と、小学生の6歳差とは、大きく異なります。 従って、ジュニア期からユース年代まで、長期的視野に立って、ドリブル、パス、フェイント等、個々の技術の習得に最も適した年齢はいつか。そして、どのような方法でトレーニングすれば、効果的に楽しく技術を習得出来るのかを、念頭に置く必要があります。 ■年齢別指導の重要性 サッカーの個人技術、例えばドリブル一つとっても、年齢による指導内容は異なってきます。チャイルドは、手足が自由に動き、片足で体を支えることができる事、低学年レベルでは、両方の足の内側外側、そして足の裏で自由にボールに触り方向を換える事。また、ボールを止める事。中学年では、ドリブルにフェイントを織り交ぜる事。高学年では、スピードの中でのフェイント、方向転換。 従って、ジュニア選手の体と心の成長に合わせたグループ編成で行う事が、クォリティーの高い指導へとつながります。 ■ゲーム形式のトレーニングを活用するには サッカーの基礎技術の習得には、これまで反復トレーニングが重要視されてきました。ジュニア選手の場合、ひとつの事に集中してトレーニングする事は、大人より適しています。これは、日本でボールリフティングと呼ばれる、ボールジャグリング技術を見れば明らかで、チャンピオンは必ずジュニア選手から生まれています。 しかし、基礎的な反復練習だけでは、すぐ飽きてしまいます。基礎技術の習得にも、競い合いを意識したゲーム形式のトレーニングを導入する事により、自然に技術が身に着きます。 目標意識と競い合いをうまく活用しながらトレーニングを行うためにも、同レベルのジュニア選手(2学年で16名から20名程度)のグループに、一人の専任指導者必要となります。 ■ゴールデンエイジ サッカーの世界では、8・9歳から12・13歳までを「ゴールデンエイジ(黄金期)」と呼ばれる、一生に一度しかこないスキル(技術)習得の最高の時期と考えられています。 これは、精神を含めた体の機能全てが均等に成長する時期にあたり、この時には、大人にはとうてい考えられない技術が、短期間に習得可能となります。運動会で行われている一輪車競争などを見れば、ご理解いただけるでしょう また、ゴールデンエイジを迎える前、2年くらいの間を「プレゴールデンエイジ」と呼びます。この時期は、骨格や筋力は未成熟なものの、神経系統が著しく発達します。従って、「ゴールデンエイジの準備期間」として、巧緻性・平衡性・調整性からなる運動神経のうち、サッカー競技でもっとも必要とされる、調整性に重点を置いたトレーニングを行う事により、いずれ訪れるゴールデンエイジにおいてパーフェクトスキル(完成された技術)を習得するプロローグとなります。 ■低学年の技術指導 この時期は、小学校入学により幼稚園や保育園の時に比べ、より大きな集団の中に身を置く事となります。精神的には、まだ一人称が強く自己中心的で「俺が、俺が。」「俺が一番」で負ける事を知りません。その負けず嫌いな、わがままな個々の競争心を利用してボールの奪い合いやリレー競争などが効果的です。 サッカー技術の習得の前に、手足を意志どおり自由に動かすためのコーディネーショントレーニングから始めます。ゲーム形式の鬼ごっこや障害物競争でルールを守る事も学ぶ事も出来ます。 ボールテクニックは、蹴る事よりもボールを運ぶ、止める、方向を換えることを、重視します。また、この年代のボールの奪い合いは、自然に体の入れ方(相手とボールの間に自分の体を入れる動作)を習得するのにも最適です。低学年の最終期には、フェイントを織り交ぜたドリブルが可能となります。ゲームの中で1回使えたフェイントは、一生使いこなす事が出来る強力な武器となります。 しかし、この時期は、すぐボールをドカーンと蹴りたがるものです。トレーニングの最後にはストレス解消のシュート練習を。 ■中学年の技術指導 ボールを自由に操れるようになっている彼は、「あいつは足が速い」「あいつは強い一緒のチームになりたい」と精神的にも成長し、二人称が理解できるようになり、パスの技術指導に最適な時期を迎えます。 パスの基本は、アイコンタクト(目での合図)、すなわち意志の疎通です。技術的には問題はなくても、相手にボールを受ける意識が無ければ、パスは成功しません。プレー中に声を出し意思表示をする。味方に声で指示を出すコーチングをハンドパスゲームに使い習得させる事も可能です。パス技術は、ドリブル技術の延長線上にあると言われますが、インサイドキックやアウトサイドキックなど、日常生活では現れない体の動きの強制動作も可能となります。 骨格も成長し、動体視力も備わり、ヘディングや浮いたボールのクッションコントロールのトレーニングやさまざまなキックの技術も習得できます。 ■高学年の技術指導 サッカーでは、ボールコントロールも大切ですが、ボールを持っていない時の動きが重要です。どんなにうまいプレーヤーでも、一試合でボールをコントロールしている時間は、1分とはありません。残りの時間はボールに触っていない、すなわちオフザボールの状態にあるわけです。現在の日本サッカーのトップ選手達も、オフザボールの時が課題と指摘されています。セリエAで有名なカルチョの国イタリアでは、ジュニア選手に一番必要なものは、「戦術だ」と言われています。これは、時間とスペースの無い近代サッカーにおいて、どんなにボールコントロールがうまくても、フリーな状態にならなければ何も出来ないからです。 高学年期には、三人称が完全に理解できます。従って、サッカーで第三の選手の動きと言われる、オフザボールの動き方の指導が可能となります。ジュニアのうちから、オフザボール時のボールの受け方、スペースの作り方を習慣として身に着ける事が重要です。 ボールテクニックは、自分の持っている個人技を、スピードの中で使えるようにトレーニングする必要があります。走るスピードも上がるため、ボール保持者に対するアプローチが速くなり、ボールを自由に扱わせてもらえなくなります。そのために、速い判断力とスピードの中での正確なボールコントロールが可能となるような指導が中心となります。 ■日本の四季を利用する 日本には、四季があります。そして、静岡は冬も屋外スポーツが楽しめる温暖な気候です。しかし、冬の手がかじかんで動かなくなるような冷たい風の中で、運動量の少ないトレーニングを行っても、寒いばかりで集中できません。また、夏の暑い時期に1対1のボールの奪い合いや長い距離を走るトレーニングをしても、すぐ疲れてしまいトレーニング効果は、あまり期待できません。 ブラジルでは、「ボールは汗をかかない」と言い、暑い日の試合では、速いパスでボールを走らせる戦術をとります。トレーニングも同じです。長期的な視野で、気候の温暖な季節には、テクニックトレーニングを中心に、寒い季節には、アジリティーを意識したドリブルやパスアンドゴーの走力におもむきをおいたトレーニングがより効果を発揮します。 ■世界からベストチョイスを彼らに 情報化社会の波はサッカー界にも押し寄せています。世界のサッカー戦術は、今や南米でも欧州でも変わらなくなっています。ヨーロッパで行われるビックゲームは、全世界へと生中継され、世界中のサッカー指導者達が解析しています。 サッカーに限らず世界のスポーツ指導者達は、科学を駆使して試合を分析し、最良のトレーニングプログラムの構築に余念がありません。 サッカーのトレーニングにおいても、サッカー指導先進国と言われる、オランダ、イタリア、ドイツを初め、世界から最新の指導プログラムやトレーニングメニューの情報が入ってきます。その豊富な情報の中から、彼らが今一番必要としているものを選択し、トレーニングに反映させ、指導力を強化し、技術の向上に努めます。 ↑ページトップに戻る↑ |
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| 彼らに「世界から最高のトレーニングを」を合い言葉に楽しくサッカー指導していきたいと思います。 貴方も、グラウンドに足を運び、ジュニア選手達と一緒にプレーしてみましょう。 ↑ページトップに戻る↑ |
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